お文字(読み)おもじ

精選版 日本国語大辞典 「お文字」の意味・読み・例文・類語

お‐もじ【お文字】

〘名〙
① 帯をいう女房詞
御湯殿上日記‐慶長三年(1598)一二月三〇日「しゆこうの御かた御あや。御ねもし。御おもし」
※洒落本・色深睡夢(1826)上「『此おもじを』と柳の帯をといて」
② 「恐(おそれ)」をいう女性語。「おもじながら」の形で、「恐れ多いが、失礼ながら」の意に用いる。
浄瑠璃・右大将鎌倉実記(1724)五「女中の大老浮橋の局〈略〉しとやかに文押開き、高々と読上げける。おもじながら申上まゐらせ候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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