えも言はず(読み)エモイワズ

デジタル大辞泉 「えも言はず」の意味・読み・例文・類語

えも‐いわ◦ず〔‐いはず〕【えも言はず】

[連語]
なんとも言いようがないほどである。なんとも言いようがないほどすばらしい。
「花も―◦ぬ匂ひを散らしたり」〈胡蝶
口に出しては言えないほどよくない。
築泥ついひぢ、門の下などに向きて、―◦ぬ事どもし散らし」〈徒然・一七五〉
言うに足りない。つまらない。
「―◦ぬ者まで涙を流して」〈栄花・楚王の夢〉

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