えいとう

精選版 日本国語大辞典

えい‐とう

[1] 〘感動〙 勢いよく押し進んだり、引いたりするときの掛け声。

※虎明本狂言・老武者（室町末‐近世初）「切先揃へて掛かりける。ゑいとう、ゑいとう」

[2] 〘副〙

① 客などが続々とつめかけるさまを表わす語。芝居の口上などのきまり文句としてよく用いられ、祝って、幾久しくの意の「永」と、芝居が当たる意の「当」をあてる。転じて、芝居などの大入りのさまをいう。

※咄本・軽口福蔵主（1716）二「さあさあ生きた虎じゃ。〈略〉はやひが賞翫、銭はもどりじゃ、ゑいとうゑいとうといふてわめく」

※義血侠血（1894）〈泉鏡花〉七「昼夜二回の興行ともに、其大入は永当(エイタウ)たり」

② 仕事にせっせと励むさまを表わす語。

※歌舞伎・四千両小判梅葉（1885）大切「本番さんに願って、永当永当働きや随分楽の出来る所だ」

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【】えいとう

はばき。

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【撓】えいとう

乱す。

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出典　平凡社「普及版 字通」