いっこ

精選版 日本国語大辞典 「いっこ」の意味・読み・例文・類語

いっ‐こ

(「いっこう(一向)」の変化した語)
[1] 〘副〙
① ひたすら。もっぱら。全く。非常に。
※雑俳・川柳評万句合‐安永元(1772)満二「浅ぎうら色にはいっこぐとんなり」
② (下に打消の語を伴って) まるで。全く。
洒落本・十界和尚話(1798)四「島の人と色ごとをしていっこつまらぬといふことを」
[2] 〘形動〙 全くひどいさま。まるでだめなさま。
滑稽本八笑人(1820‐49)三「とても趣向も五かうもござりませぬ。寔(まこと)に一ッこなもので」

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