『東海道四谷怪談』(読み)トウカイドウヨツヤカイダン

とっさの日本語便利帳 「『東海道四谷怪談』」の解説

『東海道四谷怪談』

四世鶴屋南北作の歌舞伎。文政八(一八二五)年初演。立身出世の足手まといとなった妻お岩に毒を盛って憤死させた浪人民谷伊右衛門が、お岩の怨霊にたたられて破滅していく物語。当時の民衆の生活の実態とそこに潜む悪と頽廃の力を存分に描き出した。お岩の髪梳きの場、戸板返しの場など、舞台効果にも富む。

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