百科事典マイペディア 「カタル(医学)」の意味・わかりやすい解説 カタル(医学)【カタル】 組織の破壊を伴わない,粘膜の浸出性炎症。浸出物の性質により,漿(しょう)液性,粘液性,膿性,剥離(はくり)性などと呼ぶ。他の浸出性炎症に比べ,粘液分泌が多少とも亢進し,粘膜上皮細胞の剥離が見られるのが特徴。通常の風邪に伴う鼻汁の流出が著しいものを鼻カタルなどという。一般に胃炎を胃カタル,大腸炎を大腸カタルと呼ぶことがあるが,これは実際にはカタルには相当しない。→関連項目気管支炎 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報