X線用フィルム(読み)エックスせんようフィルム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「X線用フィルム」の意味・わかりやすい解説

X線用フィルム
エックスせんようフィルム

X線撮影に用いられる専用フィルム。厚さ約 0.2mmのプラスチック板の両面感光乳剤が塗ってある。X線の写真作用のほか増感紙ケイ光も利用して効率よく撮影するためである。フィルムの大きさは,小さな歯科用のものから半切 (35.4× 43cm) の大きさまである。特殊なものでは,下肢の撮影に用いる長尺フィルム,連続撮影用や間接撮影用のフィルムなどがある。軟部組織撮影には増感紙なしの工業用フィルムを用いることもある。いわゆるX線写真は,これらX線用フィルムをそのまま透過光で観察する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android