Windows8(読み)ウインドウズエイト(英語表記)Windows8

デジタル大辞泉 「Windows8」の意味・読み・例文・類語

ウインドウズ‐エイト(Windows 8)

米国マイクロソフト社が2012年に発表したパソコンおよびタブレット型端末向けのオペレーティングシステム同社製品Windows 7後継にあたる。スマートホン向けのWindows Phone 8同様、タッチパネル操作前提とした平面的なデザインをもつユーザーインターフェースModern UIを採用した。→ウインドウズ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「Windows8」の解説

Windows8

Microsoft社のパソコン用次期OS。2012年発売予定。
Windows8では、Microsoft社がスマートフォン用に開発したOS「Windows Phone7」のユーザーインターフェース(UI)である「Metroスタイル」を取り入れた。Metroスタイルは、アプリケーションアイコンがタイル状に並び、左右にスクロールすれば、新たなアイコンが現れるといったデザインで、「スタート」メニューやデスクトップ画面といったこれまでのWindowsデスクトップのレイアウトとは全く異なる。ただし、Windows8は、Windows7用のパソコンでも動くように設計されているため、タッチスクリーンに対応していないパソコンなら、キーボードマウスを使った操作も可能だ。Windowsデスクトップと同様のUIも提供されているため、Windows7用のアプリケーションを従来のWindowsと同じ操作で利用することもできる。
また、Windows8は、これまでのWindowsがサポートしていなかった米クアルコム社の「Snapdragon」や、米テキサスインスツルメンツ社の「OMAP」といったARM系CPUにも対応した。ARM系CPUは、スマートフォンやタブレット端末に多く採用されているため、Windows8をタブレット端末のOSにすれば、MS-OfficeなどのWindowsアプリケーションも動作させることができるようになる。
その他、ファイル管理ツールの「エクスプローラ」には、MS- Office 2007から登場した「リボンインターフェース」を搭載。大量または複数ファイルのコピー等が分かりやすく、効率的に操作できるよう改良された。なお、DVDなどの光ディスク用のISOファイルや、仮想ハードディスク(VHD)ファイルも標準サポートとなり、これらのファイルはエクスプローラから簡単に扱うことができる。
Windows8は、Windows7より起動時間が短縮された。また、1つのOS上で、他の複数OSを起動させるための仮想システム「Hyper-V」を搭載、USBの新規格「USB3.0」もサポートしている。
Windows8は、パソコンのOS以外にタブレット用OSとして利用できるため、AndroidやiOSの対抗馬となる。Windows Phone7とともに、Microsoft社のスマートフォン、タブレット市場への巻き返しが注目されている。

(横田一輝  ICTディレクター / 2011年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android