USB Type-C(読み)ゆーえすびー たいぷしー

知恵蔵 「USB Type-C」の解説

USB Type-C

USB(Universal Serial Bus)は、PCやスマートフォン、タブレットなどを、他の機器と接続するインターフェース規格であり、USB Type-Cは、2013年7月に発表されたUSBの新規格USB3.1に準拠した、新しい接続形状USBコネクタを意味する。
これまでUSBコネクタにはさまざまな形状のものが登場してきたが、Type-CがこれまでのUSBコネクタと大きく異なるのは、上下区別がなく、差し込み方向を意識せずに接続できる点だ。USB3.1に準拠したType-CのUSBコネクタであれば、「SuperSpeedPlus(Gen2)」モードに対応しており、転送速度が最大10Gbps(ギガビーピーエス)と、それまでの規格よりも2倍以上の高速化が実現されている。また電力供給も、最大出力が100Wまでと強化されている。さらに、Type-CのUSBコネクタが、拡張規格である「Alternate(オルタネート)」に対応していれば、外部ディスプレイに接続して映像を出力することも可能となる。
しかし、19年11月現在、Type-CのUSBコネクタすべてが、USB3.1に対応しているわけではなく、USB2.0や3.0などといった旧規格にのみ対応しているものも少なくない。したがって、USBコネクタがType-Cであっても、転送速度や電力の供給性能が旧規格と同じものなどがあり、外観だけでは判断が難しいため、注意が必要だ。

(横田一輝 ICTディレクター/2019年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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