S(読み)えす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「S」の意味・わかりやすい解説

S
えす

英語アルファベットの第19字。2本の歯を表すエジプトの象形文字を起源とし、Wに類似したセム文字を経由して発達した。ギリシア文字にはsの音を表記するものとしてσとςがあったが、シグマςからラテン文字を通じて現在の形となった。化学では硫黄(いおう)を表す元素記号であり、方位では南を、服などのサイズでは小smallを、また文法用語では単数を表す。天気図では雪の略号であり、通貨単位で$はドルを表す。中世ローマ数字では7または70を表していた。S.O.S.は俗にいうSave Our Soul (Ship)の略ではなく、危急の際にもっとも打電しやすいモールス信号の組合せである。英語においてsは名詞の複数形を表す語尾であり、動詞の三人称単数現在、直接法能動態を示す語尾である。また'sは所有格を示す語尾であり、口語ではis, has, doesなどの省略形として用いられる。

[斎藤公一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「S」の解説

S
エス

セリン(serine)の1文字表記.【スベドベリ単位(Svedberg unit).超遠心機によって生じさせた強力な重力場中をコロイド粒子生体高分子が沈降するときの速度から,それらの大まかなサイズを推定することができる.沈降速度と遠心加速度は比例関係にあるが,このときの比例定数(沈降定数)にもとづいて定められた単位で,先駆的研究者(T. Sverdberg(スベドベリ))の名前にちなんで用いられている.S値は分子の形や大きさに影響されるので,分子量には正確に比例しない.[別用語参照]沈降速度法

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

デジタル大辞泉プラス 「S」の解説

S

日本ポピュラー音楽。歌は日本のバンド、シド。2012年発売。作詞:マオ、作曲:御恵明希。同年公開の映画「貞子3D」の主題歌

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android