RSA暗号系(読み)アールエスエーアンゴウケイ

デジタル大辞泉 「RSA暗号系」の意味・読み・例文・類語

アールエスエーあんごう‐けい〔‐アンガウ‐〕【RSA暗号系】

RSA暗号

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「RSA暗号系」の解説

RSA暗号系

公開キー暗号システムでは、2つのキーによって暗号化と復号するが、このキーの決め方や、演算アルゴリズムによって数々のバリエーションがある。最も有名なのがRivest, Shamir, Adlemanらによって提唱されたRSA暗号系である。RSA暗号系では2つのキーは次のようにして決める。ある2つの大きな素数pとqを選んで、その積n=pqを求める。(p-1)×(q-1)以下で(p-1)×(q-1)と互いに素な整数eを選び、e×d ≡ 1 mod ((p-1)×(q-1))を満たす整数dを求める。すると(e, n)が公開キー、(d, n)が秘密キーとなる。文Mを暗号化するには、次のようにする。C = Memod n暗号文Cを復号するには、次のようにする。M = Cdmod n公開キー(e, n)から秘密キー(d, n)を求めるためには、nを素因数分解してpとqを求める必要があるが、実際にはpやqは数百bitになるように決めるので、このような長大な数の素因数分解は(現在のところ)現実的な時間内には実行不可能である。

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