R(読み)あーる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「R」の意味・わかりやすい解説

R
あーる

英語アルファベットの第18字。フランス語ではエール、ドイツ語ではエルと発音される。古代のアルファベットにはなかった文字で、エジプトの象形文字に端を発し、セム文字を経て、ギリシア語ではローρとなり、ラテン語においてこの文字の右に斜めの線が加えられてρ→Rとなった。小文字rは7世紀に初めて現れるが、これは大文字Rの下半分にあたる。[r]と発音し、英語では、子音のなかでt、n、sに次いで使用頻度が高い。大文字Rは電気抵抗を、小文字rは数学で円の半径を表す。また化学では、Rはアルキル基の記号、気体定数、リュードベリ定数略号として、rはラセミックの略号として用いられる。中世ローマ数字ではRは80を示す。rの発音は言語に応じて異なるほど多岐にわたり、明瞭(めいりょう)に発音するのが困難なためにdなどの音に置き換えられたりしてきた。

[斎藤公一]

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デジタル大辞泉 「R」の意味・読み・例文・類語

アール【R】[effective reproductive number]

effective reproductive number》⇒実効再生産数

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単位名がわかる辞典 「R」の解説

アール【R】

レントゲン。⇒レントゲン

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