PGP(読み)ピージーピー

デジタル大辞泉 「PGP」の意味・読み・例文・類語

ピー‐ジー‐ピー【PGP】[pretty good privacy]

pretty good privacy暗号化方式の一。共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式を組み合わせ、主に電子メールの暗号化に用いられる。開発当初は国外での利用が困難だったため、IETF標準化して公開したOpenPGPが広く普及している。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「PGP」の解説

PGP

Pretty Good Privacyの略。米国のフィリップ・ジマーマン氏が開発した暗号技術。電子メールなどの署名・暗号化に使われる。公開鍵と秘密鍵という2つの鍵でそれぞれ暗号化と復号を行なう公開鍵暗号アルゴリズムを用いて、メッセージの暗号化を行なう。送り手同一性とメッセージの改ざんを防ぐための電子署名の機能も備えている。PGPは「信頼の輪」と呼ばれる方法で公開鍵が正当であることを確認する。信頼の輪とは、ある公開鍵が正当な持ち主であることを保証する署名をお互いに付け合うことである。初めて受け取る公開鍵でも、自分が信頼するユーザーの署名が含まれていれば、その公開鍵が正当だと考えられる。

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世界大百科事典(旧版)内のPGPの言及

【情報セキュリティ】より

…認証書の形式としてX.509などがある。
[PGP(OpenPGP),S/MIME]
 このようなインターネット上で暗号化を実現するような規格やツールとしてPGP (OpenPGP)やS/MIMEなどがある。 PGP(Pretty Good Privacy)は米国コロラド州ボウルダ市に住んでいたフィリップ・ジンマーマンPhilip Zimmermann(1954- )が作成した暗号プログラムである。…

※「PGP」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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