OTO(読み)オーティーオー(英語表記)Office of Trade and Investment Ombudsman

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「OTO」の意味・わかりやすい解説

OTO
オーティーオー
Office of Trade and Investment Ombudsman

市場開放問題苦情処理体制の英文略称。日本では,内閣総理大臣を本部長とし,関係省庁,在外公館,日本貿易振興機構 JETROなどに窓口を設け,輸入,対日直接投資,サービス,政府調達分野の手続きなどの市場開放問題,および輸入の円滑化に関する具体的苦情を受け付けている。関係省庁からなる対策本部と学識経験者により構成される OTO推進会議など官民が一体となって迅速かつ的確な処理を行なうもので,1982年1月の経済対策閣僚会議の決定に基づき設置された。事務局は内閣府。以下の6原則に基づいて対応している。 (1) 国際規格・基準への整合化に努めること,(2) 規格・基準の明確化・定量化をはかること,(3) 検査手続などの簡素化・迅速化に努めること,(4) 外国検査データの受け入れに努めること,(5) 政府介入の縮小に努めること,(6) その他国内制度の透明性の確保に努めること。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android