N-アセチルノイラミン酸(読み)アセチルノイラミンサン

化学辞典 第2版 の解説

N-アセチルノイラミン酸
アセチルノイラミンサン
N-acetylneuraminic acid

5-acetamido-3,5-dideoxy-D-glycero-D-galacto-2-nonurosonic acid.C11H19NO9(309.27).略号NeuNAc,NANAなど.ピルビン酸N-アセチルマンノサミンのアルドール縮合物とみられる.N-アシル基の異なる種々のシアル酸の代表的なもので,広く動物界糖タンパク質や糖脂質中の糖鎖の非還元末端に位置し,その陰イオン電荷が生理活性の発現に重要な役割を担っている.分解点185~187 ℃.-32°(水).水に易溶,エタノールに難溶.カルボキシル基のpK 2.6.[CAS 131-48-61]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のN-アセチルノイラミン酸の言及

【シアル酸】より

…ノイラミン酸neuraminic acidのアシル誘導体の総称であり,N‐アセチルノイラミン酸,N,O‐ジアセチルノイラミン酸,N‐グリコリルノイラミン酸などが含まれる。このうち最も分布が広いのはN‐アセチルノイラミン酸である。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」