家庭医学館 の解説
えむあーるえすえーたざいたいせいぶどうきゅうきんかんせんしょう【MRSA(多剤耐性黄色ブドウ球菌)感染症】
MRSAは、健康な人の皮膚や鼻腔(びくう)にいますが、病原性は低く、ふつうは病気をおこすことはありません。
ところが、未熟児、高齢者、手術を受けた人、抗菌薬を長期間使用中の人などは、MRSAの感染を受けやすく、肺炎・消化管感染症・膿胸(のうきょう)・敗血症(はいけつしょう)・褥瘡(じょくそう)(とこずれ)感染などをおこします。MRSAに単独で有効な抗菌薬は、塩酸バンコマイシンと硫酸アルベカシン(ハベカシン)です。