IPマスカレード(読み)アイ ピー マスカレード

ASCII.jpデジタル用語辞典 「IPマスカレード」の解説

IPマスカレード

インターネットを利用する際に、ひとつのグローバルアドレスをLAN内の複数の機器で共有するアドレス変換(NAT)の一種。NATはグローバルアドレスとLAN内のプライベートアドレスを1対1で変換するのに対し、IPマスカレードでは、IPアドレスに加えてポート番号も変換することで、ひとつのグローバルアドレスを複数の機器で共有できるようにしている。利用できるグローバルアドレスの数以上の機器から、インターネットにアクセスできるという利点がある一方、IPマスカレードでは、インターネット側からLAN内の機器にアクセスできないという欠点がある。そのためIPマスカレードを処理するルーターには、特定のポート番号による通信をLAN内の特定の機器に結びつけて、外部からのアクセスを可能にする機能が搭載されていることが多い(ポートフォワード仮想サーバーなどと呼ばれる機能)。なお、「IPマスカレード」は、Linuxに搭載された機能の名称で、正式には「NAPT(Network Address Port Translation)」という。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

IT用語がわかる辞典 「IPマスカレード」の解説

アイピーマスカレード【IPマスカレード】

Linuxに搭載された機能の名称で、正式な技術名は「NAPT(ナプト)」。⇒NAPT

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android