ExpressCard

ASCII.jpデジタル用語辞典 「ExpressCard」の解説

ExpressCard

パソコン向け拡張カードインターフェイスの標準化団体、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)が2003年に策定したPCカード規格現行のPCカード(PCMCIA Type I/II/III)を置き換えることを目的に開発されたもので、低消費電力やバスの高速化、電源オンの状態で抜き差し可能な“ホットプラグ"対応などの特徴がある。なお、現行のPCカードと互換性はない。規格の策定には、USB-IF(USB Implementers Forum)とPCI-SIG(Peripheral Component Interconnect-Special Interest Group)が協力しており、I/OバスにはUSB 2.0とPCI Express双方に対応する。ただし両方を同時に利用することはできず、機器とパソコン間の通信はいずれか一方が利用される。最大通信速度は、PCI ExpressまたはUSB 2.0に依存する。ExpressCardにはカードサイズ(幅)によって“ExpressCard/34"(34mm)と“ExpressCard/54"(54mm)の2つの規格が用意されている。どちらも長さ(75mm)と厚さ(5mm)、ピン数は共通で、通信速度など幅以外のスペック同一。そのため、ExpressCard/54対応スロット(“ユニバーサルスロット"という)ではExpressCard/34用のカードが利用できる。 (広瀬和史)

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パソコンで困ったときに開く本 「ExpressCard」の解説

ExpressCard

 パソコンに機能を追加するカードの規格です。PCカードの次世代規格で、内部接続にPCI ExpressとUSB2・0を利用することで、従来より高速なデータ通信を可能にしました。カードの横幅既存のPCカードと同じ54ミリのExpressCard/54と、34ミリのスリムなExpressCard/34の2種類があります。/54対応のパソコンのほとんどは、/34にも対応します。実際には、まだほとんど発売されておらず、対応しないパソコンも多いです。

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知恵蔵 「ExpressCard」の解説

ExpressCard

データ転送速度をPCカードより高速化したカード型の周辺機器とその規格の名称。PCカードと同じく、ケースに収められたカードを使うが、互換性はない。PCカードとほぼ同じ名刺サイズのカード以外に、横幅が半分の細いタイプも規定されている。ノートパソコンの高級機を中心にスロットの搭載が進んでいる。

(斎藤幾郎 ライター / 2007年)

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