CFAフランの切り下げ(読み)シーエフエーフランのきりさげ(英語表記)Devaluation of CFA Franc

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「CFAフランの切り下げ」の意味・わかりやすい解説

CFAフランの切り下げ
シーエフエーフランのきりさげ
Devaluation of CFA Franc

旧フランス領の西,中央アフリカ 13ヵ国が,1994年1月 11日にセネガルの首都ダカールでの首脳会議で決定,翌日実施した共通通貨 CFAフランの 50%の切り下げ。それにより 48年以来固定されていた1フランス・フラン=50CFAフランから,同 100CFAフランとなった。フランスは,13ヵ国に対し従来の交換率を保証する代りに各国貿易金融政策に介入してきた。しかし各国の経済が輸出の不振などで悪化する一方のため,CFAフランを無制限に支えたくないとして,IMFの協力を受けて各国を説得。各国の当面苦境に対しては,パリクラブ (債権国会議) で公的債務軽減をはかることにした。

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