AES(読み)エーイーエス

デジタル大辞泉 「AES」の意味・読み・例文・類語

エー‐イー‐エス【AES】[advanced encryption standard]

advanced encryption standard》米国国立標準技術研究所NIST)が2001年に選定した、DESに代わる政府標準暗号方式暗号鍵として、128ビット、192ビット、256ビットの3種類を利用でき、このうち鍵長が長い256ビットのものはAES256とよばれ、最も安全性が高い。

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IT用語がわかる辞典 「AES」の解説

エーイーエス【AES】

アメリカの国立標準技術研究所(NIST)が2001年に公表した暗号規格共通鍵暗号方式を用いる。コンピューターの高速化や暗号理論発展に伴い、旧来の規格であるDESの安全性が低下したため、次世代の暗号規格として選定された。◇「advanced encryption standard」の頭文字から。

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パソコンで困ったときに開く本 「AES」の解説

AES

データ暗号化する方式のひとつです。正式名称を「Advanced Encry-
ption Standard」といい、「次世代暗号化標準」の意味をもちます。無線LANの暗号化規格WPAなどで利用されています。アメリカ政府が情報を処理する際の暗号化方式として採用しているほどで、暗号化の方式としてはTKIPよりAESのほうが堅牢ですが、暗号化、復号化時の計算量が増えるため、十分な計算能力がないアクセスポイントやパソコンでは通信速度影響を及ぼすことがあります。
⇨TKIP、WPA

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「AES」の解説

AES

NIST(米国立標準技術研究所)によって選定された暗号方式。2001年12月に正式に承認された。従来、暗号方式には「DES」が利用されてきたが、暗号キーが64ビットであることなど古い技術を用いているため、新方式が策定されることとなった。AESではベルギーの開発者が考案したRijndael(ラインダール)という暗号方式が用いられる。現在、Mac OS X バージョン 10.3の標準の暗号化方式として採用されるなど、実装が進んでいる。

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情報セキュリティ用語辞典 「AES」の解説

AES

128ビットブロックの共通鍵暗号方式で、 鍵は128、192、256ビットをサポートする。DESに代わる共通鍵暗号方式。 

出典 教育ネットワーク情報セキュリティ推進委員会(ISEN)情報セキュリティ用語辞典について 情報

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