8全大会(読み)はちぜんたいかい

世界大百科事典(旧版)内の8全大会の言及

【中華人民共和国】より

…そのような毛沢東がイデオロギー領域の闘争を重視したのは当然であって,第1期においては,映画《武訓伝》批判(1951),《紅楼夢研究》をめぐるブルジョア観念論批判(《紅楼夢研究》批判),および胡適思想批判(1954),胡風批判(1955)など,一連の思想批判運動をみずから発動したが,イデオロギー面では人々はよりスムーズに毛沢東の急進政策に同調したようにみえる。 56年9月に開かれた中共第8回全国代表大会(以下,この種の大会は8全大会というふうに略称)は第1期を総括するものであったが,そこでは上述のような対立も深刻化したようにはみえず,劉少奇の大会報告は,第1次5ヵ年計画の完遂をたたえ,中国が今や社会主義への過渡期に入ったことを告げた。ただ,劉少奇の報告が,国内における階級闘争の存在を認めつつも,〈社会主義と資本主義のあいだの,だれがだれにうち勝つかという問題はすでに解決され〉〈革命の嵐の時期がすでにすぎさり,新しい生産関係がうち立てられた〉とし,今後の課題は,〈完備した法制〉で〈社会の生産力の順調な発展をまもる〉ことだと述べているあたりに,近代化された国家運営への期待を明確に読みとることができる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」