10BASE-T(読み)てんべーすてぃー

ASCII.jpデジタル用語辞典 「10BASE-T」の解説

10BASE-T

IEEE802.3iで標準化された10MbpsのEthernet規格で、送信用と受信用の2対からなる「より対線(細い電線2本をひねって一組にしたもの)」を心線に持つツイストペアケーブルを使う方式。名前の最後の「T」は、伝送媒体の種類(ツイストペアケーブルのT)を意味している。現在のEthernetの基礎になっている規格で、1990年に承認されて以降、Ethernetが本格的に普及した。10BASE-Tで使われるツイストペアケーブルは、2対の心線を被うノイズ遮断用導電被覆(シールド)のないタイプで「UTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブル」と呼ばれる。このUTPケーブルを使って、集線装置である「ハブ」と各ホスト接続するスター型の配線を行なう。ケーブルのコネクタは電話と同様のモジュラジャックであり、10BASE5/2と比べてホストの接続は電話機並みに簡単になった。

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世界大百科事典(旧版)内の10BASE-Tの言及

【入出力装置】より

…入出力インターフェースには,パソコンだけをとっても,次のように多数のものがある。主にパソコンの内部と外部とのインターフェースとして,RS-232C,USB,IEEE1394,10Base-T,MIDIなどのシリアルインターフェース,セントロニクス,SCSIなどのパラレルインターフェース,赤外線無線通信のためのIrDAなどがある。また,パソコン内部に装着する周辺装置のためのインターフェースとして,PCI,ISA,PCMCIA,IDEなどがある。…

※「10BASE-T」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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