龍田姫・龍田比女(読み)たつたひめ

精選版 日本国語大辞典 「龍田姫・龍田比女」の意味・読み・例文・類語

たつた‐ひめ【龍田姫・龍田比女】

(古く「たつたびめ」とも)
[一] 龍田彦とともに、龍田比古龍田比女神社の祭神。龍田彦神の配偶神。〔延喜式(927)〕
[二] 奈良県生駒郡の龍田山の神格化。龍田山は奈良京の西に当たり、西は五行説で秋にあたるところから、秋をつかさどる神とされる。また、紅葉印象から、染色・織物の名手ともされる。《季・秋》
古今(905‐914)秋下・二九八「たつたひめたむくる神のあればこそ秋のこのはのぬさとちるらめ〈兼覧王〉」
源氏(1001‐14頃)帚木「げにそのたつた姫の錦には、またしくものあらじ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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