精選版 日本国語大辞典 「鼹鼠・土龍」の意味・読み・例文・類語
もぐら【鼹鼠・土龍】
〘名〙 モグラ科の哺乳類の総称。体長約一〇~二〇センチメートル。地中生活に適応して体は円筒状、吻(ふん)が長くとがる。手は大きくシャベル状をなし、五本の頑丈なつめを備える。耳介はなく、目は皮下に埋まる。体毛はビロード状で、暗褐色ないし黒褐色。平地や低山の地下にトンネルを掘ってすみ、主に夜間活動してミミズや昆虫などを食べる。植物は食べないが土を掘るので農作物や芝生に害を与える。ユーラシアと北アメリカに約一七属三二種が分布し、日本では、本州以南の各地にアズマモグラ・サドモグラ・コウベモグラなどが生息する。もぐらもち。むぐろもち。むぐらもち。むぐら。うぐらもち。うぐら。うごろもち。うぐろもち。田鼠(でんそ)。《季・夏》 〔物類称呼(1775)〕
むぐら‐もち【鼹鼠・土龍】
むぐろ‐もち【鼹鼠・土龍】
〘名〙 「もぐら(鼹鼠)」の異名。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
※俳諧・俳林一字幽蘭集(1692)下「辺二段の池水はよき〈探泉〉 むぐろもち行あとあかす秋の月〈松斉〉」
むぐら【鼹鼠・土龍】
〘名〙 =もぐら(鼹鼠)〔日葡辞書(1603‐04)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報