黒鉛炉(読み)コクエンロ

デジタル大辞泉 「黒鉛炉」の意味・読み・例文・類語

こくえん‐ろ【黒鉛炉】

減速材黒鉛を用いる原子炉総称プルトニウム生産用として開発され、後に発電用に転換黒鉛減速炉。→軽水炉重水炉
[補説]商用発電炉としては、英国で開発されたマグノックス炉GCR)やその改良型で同国において運用されている改良型ガス冷却炉AGR)、ロシアで開発・運用されている黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉RBMK)がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の黒鉛炉の言及

【原子炉】より

… 使用材料による分類もよく行われる。燃料による分類としては天然ウラン炉,濃縮ウラン炉,減速材による分類としては黒鉛炉,重水炉,軽水炉,ベリリウム炉など,冷却材による分類としてはガス冷却炉,水冷却炉,ナトリウム冷却炉などがある。軽水減速軽水冷却炉はしばしば軽水炉と呼ばれるが,これには冷却水に圧力をかけ沸騰するのをおさえつつ高温水を得る加圧水冷却型と,炉心で沸騰を許して原子炉容器から蒸気を取り出す沸騰水冷却型とがある。…

※「黒鉛炉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android