黒田三郎(読み)クロダサブロウ

デジタル大辞泉 「黒田三郎」の意味・読み・例文・類語

くろだ‐さぶろう〔‐サブラウ〕【黒田三郎】

[1919~1980]詩人広島の生まれ。第二次「荒地」の創刊参加。鋭い批評精神を平明に表現した詩や評論発表詩集ひとりの女に」など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「黒田三郎」の意味・わかりやすい解説

黒田三郎
くろださぶろう
(1919―1980)

詩人。広島県生まれ。東京帝国大学経済学部卒業。南洋興発会社社員としてジャワ赴任、同地で敗戦を迎えた。1946年(昭和21)帰国、日本放送協会に放送記者として入社、のち放送文化研究所に移り69年まで勤務。47年、第二次『荒地(あれち)』創刊に参加、のち『歴程同人となり、日本現代詩人会理事長を務めた。詩は庶民的現実に取材しながら、現代の危機的状況を平明に表現した。詩集に『ひとりの女に』(1954、H氏賞)、『失われた墓碑銘』(1955)、『小さなユリと』(1960)、『時代の囚人』(1965)など。ほかに評論集『内部外部の世界』(1957)などがある。

[飛高隆夫]

『『定本 黒田三郎詩集』(1979・昭森社)』『『黒田三郎日記』全6巻(1981・思潮社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「黒田三郎」の解説

黒田三郎 くろだ-さぶろう

1919-1980 昭和時代後期の詩人。
大正8年2月26日生まれ。昭和21年日本放送協会にはいる。22年鮎川信夫,田村隆一らと「荒地(あれち)」を創刊。30年「ひとりの女に」でH氏賞。「歴程」同人。昭和55年1月8日死去。60歳。広島県出身。東京帝大卒。詩集はほかに「失はれた墓碑銘」「小さなユリと」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android