黒毛和種（読み）クロゲワシュ

デジタル大辞泉

くろげ‐わしゅ【黒毛和種】

⇒黒毛和牛

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

くろげ‐わしゅ【黒毛和種】

〘名〙 和牛の一品種。在来牛にブラウン‐スイス、ショートホーン、デボンなどを交配して成立した、有角・黒色のウシ。戦前は役肉兼用種として利用されたが、近年は肉用種として改良。

出典　精選版 日本国語大辞典

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

黒毛和種
くろげわしゅ

和牛の大部分を占める兼用種。中国地方および九州地方に特に多く飼育されている。黒毛であるが，毛先はやや褐色を帯びている。性質は温順，調教が容易で，使役に適しているが，近年，肉利用に重点がおかれて改良が進められた。肉質は他の品種に比べて断然すぐれており，すき焼肉としては世界的に定評がある。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

栄養・生化学辞典

黒毛和種

　和牛の一品種．肉用牛として重要なもの．

出典　朝倉書店

世界大百科事典（旧版）内の黒毛和種の言及

【ウシ(牛)】より

…耳が大きく垂れ，頸垂も大きい。(7)黒毛和種（イラスト）日本の在来牛をブラウン･スイス種やデボン種で改良した黒色のウシ。体重450～750kg。…

【和牛】より

…見島牛は黒色の小型の牛で，体型は前軀（ぜんく）が勝っていて性質は温順，もっぱら農耕，駄載に利用されている。全国で約140万頭飼われている和牛の90％近くを占める黒毛（くろげ）和種は，この見島牛に類する日本在来種に，明治末期にヨーロッパから輸入されたブラウン･スイス種(兵庫，鳥取)，ショートホーン種(広島)，デボン種(島根)などを交配し，体格の向上，早熟性，早肥性の改良を図ったものである。毛色は褐色をおびた黒色で，体下部や四肢の内側はやや淡色。…

※「黒毛和種」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」