黒斑(読み)くろふ

精選版 日本国語大辞典 「黒斑」の意味・読み・例文・類語

くろ‐ふ【黒斑】

〘名〙
① 黒い斑点(はんてん)
※正治初度百首(1200)冬「ふぶきするかた野の原をかり行けばくろふのたかゆきにまがはぬ〈藤原隆房〉」
② 黒い斑のある鷲の羽。矢羽に用いる。
サボテンの茎などの淡緑色の地に出る濃緑色のまだら模様墨斑(すみふ)

くろ‐まだら【黒斑】

〘名〙 動物体色などで、黒色が所々に混じっていること。また、そのもの。
書紀(720)皇極三年七月(岩崎本訓)「此虫は〈略〉其の色、緑(みとり)にして有黒点(クロマタラ)なり」

こく‐はん【黒斑】

〘名〙 黒色のまだら。黒い斑点。
本朝食鑑(1697)五「鴈〈略〉鴈蒼黒而腹有黒斑

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デジタル大辞泉 「黒斑」の意味・読み・例文・類語

くろ‐ふ【黒斑】

黒色の斑点はんてん
黒い斑のあるたかの羽。矢羽根に用いる。

くろ‐ぶち【黒斑/黒×駁】

黒のぶちのあるもの。動物の毛色などにいう。「―の馬」

くろ‐まだら【黒斑】

黒色のまだら。くろぶち。

こく‐はん【黒斑】

黒い斑点。

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普及版 字通 「黒斑」の読み・字形・画数・意味

【黒斑】こくはん

黒い斑文。

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