黒影(読み)コクエイ

デジタル大辞泉 「黒影」の意味・読み・例文・類語

こく‐えい【黒影】

黒いかげ。また、遠方や暗い中にあって黒く見えるもの。
「怪しい人影の行手に当って又他の―が現れた」〈宮本貧しき人々の群

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「黒影」の意味・読み・例文・類語

こく‐えい【黒影】

〘名〙 黒いかげ。かげぼうし。また、遠方にあって黒く見えるもの。
※義血侠血(1894)〈泉鏡花〉一「疾風の如く馬車の側を掠めて瞬く間に一点の黒影(コクエイ)となり畢んぬ」

くろ‐かげ【黒影】

〘名〙 黒く見える物の形や人の姿。
※火の柱(1904)〈木下尚江〉七「一見空車(からくるま)かと思はるる中より、やがて降り来れる二個の黒影」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android