日本大百科全書(ニッポニカ) 「黒島(大分県)」の意味・わかりやすい解説
黒島(大分県)
くろしま
大分県南東部、臼杵湾(うすきわん)北部にある島。臼杵市佐志生(さしう)に属し、その沖合い200メートルにある。面積0.20平方キロメートル、最高点27メートル。北西部に円墳3基がある。東半部はミカン園に開かれ、20メートル内外の海食崖(かいしょくがい)に囲まれるが、南西岸の砂浜は海水浴場、旅館もある。1600年(慶長5)ウィリアム・アダムズ(三浦按針(あんじん))の乗船するオランダ船リーフデ号が臼杵荘(しょう)佐志生沖に漂着したといわれ、これを記念した上陸記念碑が立てられている。人口6(2000)。また、津久見湾(つくみわん)にも黒島があり、面積0.1平方キロメートル、最高点85メートル、柑橘(かんきつ)園がある。
[兼子俊一]