黒子のバスケ(読み)くろこのばすけ

知恵蔵 「黒子のバスケ」の解説

黒子のバスケ

藤巻忠俊のマンガ作品。「週刊少年ジャンプ」(集英社)で、2009年2号から連載中(13年10月時点)。単行本は24巻の時点で累計2300万部(13年10月)を突破
誠凛(せいりん)高校バスケットボール部を舞台に、影の薄い主人公・黒子テツヤとチームメイトがインターハイやウインターカップ出場を目指し、東京都予選でライバル校と戦う物語。テレビアニメが12年4月から9月まで毎日放送TOKYO MX、BS11で放送。小説版も出版、「集英社ヴォイスコミックステーションサイト」でラジオドラマ化もされた。株式会社バンダイナムコゲームスからテレビゲーム「黒子のバスケ キセキ試合」が発売されている。
バスケットボールの強豪校、帝光中学校では、かつて同時期に5人の天才プレーヤーがそろい、彼らは「キセキの世代」と呼ばれた。更には、この5人の他に「幻の6人目(シックスマン)」といわれる選手がいたとのうわさがあった。この伝説のシックスマンこそが黒子テツヤであり、彼は創部2年目の誠凛高校バスケットボール部へ入部する。米国帰りで身長190センチメートルの火神大我との出会いや、先輩の木吉鉄平と日向順平、生徒でありながら監督である相田リコらの助言を受けて成長しながら、「キセキの世代」の5人それぞれが所属するライバル校との対戦を繰り広げる。
バスケットボールマンガとしてコミックやテレビアニメで人気が高まる一方、『黒子のバスケ』の作者や出版社、関連商品を扱う書店やコンビニに脅迫状が届く事件が相次いだ。12年10月には作者が在籍していた上智大学に脅迫文と液体が入った容器が届き、液体を分析したところ、気化すれば致死量を大幅に上回る硫化水素が発生した可能性があったことが分かった。このほか、イベントを予定していた会場や作者の母校、出版社や書店、番組を放送していた放送局などに、商品販売や催し、番組の中止などを要求、関連商品の菓子を扱うコンビニやその製造元には「毒を入れて店頭に置く」などの犯行声明が届いていた。13年12月15日には、警視庁捜査第一課は、犯人を威力業務妨害容疑で通常逮捕した。

(若林朋子  ライター / 2013年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉プラス 「黒子のバスケ」の解説

黒子のバスケ

①藤巻忠俊による漫画作品。バスケットボールを題材とする学園スポーツもの。『週刊少年ジャンプ』2009年2号から2014年40号まで連載。集英社ジャンプ・コミックス全30巻。番外編もある。通称は「黒バス」。
②①を原作とする日本のテレビアニメ。バスケットボールをテーマとする学園スポーツもの。放映はTBS系列ほか(第1期:2012年4月~9月、第2期:2013年10月~2014年3月、第3期:2015年1月~6月)。全75話。制作:プロダクションI.G、監督:多田俊介。声の出演:小野賢章、小野友樹、斎藤千和ほか。2013年、東京アニメアワード優秀作品賞(テレビ部門)受賞。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

知恵蔵mini 「黒子のバスケ」の解説

黒子のバスケ

藤巻忠俊による日本のマンガ作品名。「週刊少年ジャンプ」(集英社)2009年の2号より連載中(12年10月現在)。極端に影の薄い高校生「黒子テツヤ」を主人公としたバスケットボールのマンガで、コミックス18巻の時点で累計950万部を突破。小説版も3巻出版されており、「集英社ヴォイスコミックステーションサイト」でラジオドラマ化もされた。またテレビアニメは2012年4~9月にMBS、TOKYO MXなどのほか台湾や韓国で放送された。ほか、株式会社バンダイナムコゲームスよりテレビゲーム「黒子のバスケ キセキの試合」が発売されている。

(2012-10-19)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android