黄居寀(読み)こうきょさい

精選版 日本国語大辞典 「黄居寀」の意味・読み・例文・類語

こう‐きょさい クヮウ‥【黄居寀】

中国北宋画家。字(あざな)は伯鸞。黄筌(こうせん)の子。太宗寵遇を得、豊麗な勾勒(こうろく)濃彩の画法、「黄氏体」の指導者として活躍した。九三三年頃没。

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世界大百科事典(旧版)内の黄居寀の言及

【黄氏体】より

…黄筌は蜀(四川省)の人で,蜀滅亡後,宋都汴京(べんけい)に一族とともに赴き,ほどなく没した。子供の黄居寀(こうきよさい)(933‐?)・黄居宝らがその華麗な画風を継ぎ,それは北宋院体花鳥画の主導的様式となった。輪郭線で対象をくくり,色彩を塡(う)める〈鉤勒塡彩(こうろくてんさい)〉の技法と結びついた装飾的な花鳥画には,後世まで黄氏体の呼称が用いられる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」