麦藁細工(読み)ムギワラザイク

デジタル大辞泉 「麦藁細工」の意味・読み・例文・類語

むぎわら‐ざいく【麦×藁細工】

麦藁を種々の色に染めて、編んだり、箱などにはって模様をつけたりする細工

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精選版 日本国語大辞典 「麦藁細工」の意味・読み・例文・類語

むぎわら‐ざいく【麦藁細工】

〘名〙 麦わらを使って細工すること。また、そのもの。麦わらを種々の色に染めて、玩具などに編んだり、また、さいて器物表面に貼りつけたりしたもの。
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)初「大森といへるは麦藁(ムギハラ)ざいくの名物にて」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「麦藁細工」の意味・わかりやすい解説

麦藁細工
むぎわらざいく

裸麦または大麦上方第一節までの部分を切り取ったものを「麦藁」といい、岡山香川、広島、愛知などで盛んにつくられている。簡単な細工法としては、切ったままの麦藁を順次継ぎたして籠(かご)をつくる、縦に開いて平らにした麦藁を箱に貼(は)り付けるなどがある。東京・駒込(こまごめ)富士神社の「むぎわら蛇(へび)」は招福の、また、品川千体荒神の「住吉(すみよし)踊」の人形家内安全縁起物として売られ、ほかにも広く郷土玩具(がんぐ)の製作に用いられている。

[秋山光男]

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