鹿苑僧録(読み)ろくおんそうろく

世界大百科事典(旧版)内の鹿苑僧録の言及

【僧録】より

五山・十刹・諸山官寺の住持任免,位階昇進,寺領与奪や外交文書の作成などを職務とした。代々の僧録は相国寺塔頭(たつちゆう)鹿苑(ろくおん)院主が兼務したことで〈鹿苑僧録〉と通称され,将軍足利義教のころから,その職務の実権は蔭涼(いんりよう)職に握られたが,1615年(元和1)徳川家康が廃止するまで,250年余存続し,50余代を数えた。歴代のうち,一山派の仁如集尭以外はすべて夢窓派の禅僧がつかさどった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」