鹿教湯温泉(読み)かけゆおんせん

精選版 日本国語大辞典 「鹿教湯温泉」の意味・読み・例文・類語

かけゆ‐おんせん ‥ヲンセン【鹿教湯温泉】

(菩薩が鹿に化身して温泉場所を教えたという伝説から) 長野県中部、丸子町にある温泉。泉質は単純泉。

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日本歴史地名大系 「鹿教湯温泉」の解説

鹿教湯温泉
かけゆおんせん

[現在地名]丸子町大字西内

内村うちむら渓谷の奥にあたる内村川の本流に沿う温泉。中風・高血圧などに効力がある。鹿教湯は文殊湯・那須湯ともよばれた。往古文殊菩薩の化身である鹿が猟師にこの温泉を教えたことから鹿教湯と名付けたと伝える(小県郡史)。五台橋を渡ると文殊堂がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鹿教湯温泉」の意味・わかりやすい解説

鹿教湯温泉
かけゆおんせん

長野県上田市(うえだし)にある温泉。国民保養温泉地に指定されている。千曲(ちくま)川の支流依田(よだ)川へ流入する内村川の渓谷にあり、内村温泉郷丸子温泉郷)の一湯で最奥部をなす。泉質は単純温泉。開湯の時代は不明であるが、元禄(げんろく)年間(1688~1704)すでに存在していた。中風、高血圧などに効く名湯として全国に知られ、鹿教湯三才山(みさやま)リハビリテーションセンター鹿教湯病院が設置されている。温泉の対岸にある文殊(もんじゅ)堂の菩薩(ぼさつ)が鹿(しか)に化けて猟師に温泉を教えたことからこの地名が生じたとの伝説がある。上田駅よりバス1時間。松本駅よりバス50分。

[小林寛義]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鹿教湯温泉」の意味・わかりやすい解説

鹿教湯温泉
かけゆおんせん

長野県中部にある丸子温泉郷の一つ。上田市に属する。四面を山に囲まれた,千曲川の支流内村川の清流に臨む標高約 800mのところにある。泉質は単純泉。リハビリテーションセンターなどの医療施設があり,年間を通じて湯治客でにぎわう。国民保養温泉地に指定されている。温泉名は対岸にある文殊堂の文殊菩薩がシカ (鹿) に化身して湯のあることを教えたという伝説による。

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デジタル大辞泉プラス 「鹿教湯温泉」の解説

鹿教湯温泉

長野県上田市、千曲川支流の内村川上流にある温泉。“鹿教湯”は「かけゆ」と読む。名称は鹿に化身した文殊菩薩に湯の場所を教えられた、という開湯伝説から。丸子温泉郷に属する。

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