鹿寄(読み)しかよせ

精選版 日本国語大辞典 「鹿寄」の意味・読み・例文・類語

しか‐よせ【鹿寄】

〘名〙
① 奈良春日大社の鹿の角を切るため、さくを設けて、その中に鹿を寄せ集めること。交尾期になって、雄鹿同士が格闘して傷ついたり、人を傷つけたりするのを防ぐために毎年秋の彼岸ごろに行なわれる。江戸時代、寛文一一年(一六七一)から行なわれてきた行事という。しかつり。《季・秋》 〔俳諧・季寄新題集(1848)〕
奈良公園に放されている春日大社の鹿を、観光客のために寄せ集めること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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