鹿児島[市](読み)かごしま

百科事典マイペディア 「鹿児島[市]」の意味・わかりやすい解説

鹿児島[市]【かごしま】

鹿児島県薩摩半島東部と桜島全域を占める市。1889年市制。県庁所在地。鹿児島湾に臨む甲突(こうつき)川三角州上の中心市街は島津氏の城下町として発展,南九州の中心地となった。九州新幹線,鹿児島・日豊両本線,指宿(いぶすき)枕崎線,九州自動車道,国道3号線の基点,県内航路の要地である。第3次産業の就業者比率が高く,商業都市的性格が強い。城跡周辺は官公庁街を形成,繁華街は天文館通りを中心に発達している。焼酎(しょうちゅう),タバコ,木製品,大島紬(つむぎ),薩摩焼などの小工業が行われるが,谷山地区は臨海部の埋立地が工業地帯になっていて,南部の喜入には石油備蓄基地もある。近年,鹿児島湾がマリンレジャーの拠点として整備されている。野菜の栽培や畜産も行われる。鹿児島大学城山(天然記念物・史跡),天保山公園,磯庭園名勝),鴨池公園などがある。市街地に数多くの温泉がわく。1967年谷山市と合体。2004年11月鹿児島郡吉田町,桜島町,揖宿郡喜入町,日置郡松元町,郡山町と合併した。547.55km2。60万5846人(2010)。
→関連項目鹿児島[県]鹿児島中央[駅]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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