鷺を烏(読み)さぎをからす

精選版 日本国語大辞典 「鷺を烏」の意味・読み・例文・類語

さぎ【鷺】 を 烏(からす)

(明らかに白いものを、むりやりに黒いと言い張るように) 正しいことを正しくないと、あるいは正しくないことを正しいと理をまげて主張すること。ものの道理をわざと反対に言いまげること。不合理なことを強引に主張すること。
※土井本周易抄(1477)三「孔子の云た様にして、時世に打従て、鷺をも烏と云はば烏でさうと云はうぞ」

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デジタル大辞泉 「鷺を烏」の意味・読み・例文・類語

さぎからす

《白い鷺を指して、黒い烏であると言い張る意》物の道理をことさら言い曲げること。

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ことわざを知る辞典 「鷺を烏」の解説

鷺を烏

明らかに白いものを無理に黒いと言いはるように、不正を正しいように、また、正しいことを不正のように主張すること。ものの道理をわざと反対に言いまげること。不合理なことを強引に主張すること。

[使用例] 鷺もからすといいくろめた片口で[尾崎紅葉*二人女房|1891]

[類句] 雪をすみ

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