鶴吉村(読み)つるよしむら

日本歴史地名大系 「鶴吉村」の解説

鶴吉村
つるよしむら

[現在地名]川西町鶴吉

信州道の西の山際に位置する。東は上野うえの村で、地境は不分明。南は霜条しもじよう村。「白川風土記」には、文禄―慶長(一五九二―一六一五)頃の開発と伝える。正保国絵図に「鶴谷村」高六二石余がみえる。天和三年郷帳では高六七石六斗余。元禄五年(一六九二)の村明細帳(中魚沼郡誌)では家数五・人数三八。「白川風土記」によると、用水上野村の松葉沢の流末を堰で利用する。鎮守石動いするぎ権現社は高原田たかはらだ村の社家が勤める。家数一四。集落の墓地入口にあった石塔は、いずれも中世の梵字碑で安山岩系の河原石を整形せず自然石のまま使っている。最古のものは正平八年(一三五三)四月日とあり、阿弥陀三尊の種子を刻み、高さ八〇センチ、幅三五センチ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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