鶯餅
うぐいすもち
青きな粉をまぶした餅菓子。餅または求肥(ぎゅうひ)を皮として小豆餡(あずきあん)を包み、両端をとがらせて青きな粉をまぶし、色合いと姿をウグイスに似せたので、この名がある。1846年(弘化3)になった山東京山(さんとうきょうざん)の随筆『蜘蛛(くも)の糸巻』に「通人の称美したるものなるに、今は駄菓子や物となりて」と記され、幕末にはこの菓子が桜餅などとともに、春先の甘味としてすでに大衆化していたことがわかる。一方、福井県坂井(さかい)市にある大和甘林堂(やまとかんりんどう)の鶯餅は、風雅な淡緑色の求肥を用いており、三国銘菓として知られている。
[沢 史生]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
うぐいすもち【鶯餅】
和菓子の一種。求肥(ぎゅうひ)や甘みをつけた餅(もち)などであんを包み、うぐいすの形に似せ、仕上げに青きな粉(青大豆から作る薄緑色のきな粉)をまぶしたもの。
出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報
デジタル大辞泉
「鶯餅」の意味・読み・例文・類語
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