(読み)くたかけ

精選版 日本国語大辞典 「鶏」の意味・読み・例文・類語

くた‐かけ【鶏】

〘名〙 (「くだかけ」とも) 「にわとり(鶏)」の古名
伊勢物語(10C前)一四「夜も明けばきつにはめなでくたかけのまだきに鳴きてせなをやりつる」
浄瑠璃淀鯉出世滝徳(1709頃)初木綿「春の夜の夢驚かすくだかけの、其しだりおのむすぼほれ」

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デジタル大辞泉 「鶏」の意味・読み・例文・類語

けい【鶏〔鷄〕】[漢字項目]

常用漢字] [音]ケイ(呉)(漢) [訓]にわとり とり かけ
ケイニワトリ。「鶏冠鶏舎鶏鳴鶏卵闘鶏養鶏
〈とり(どり)〉「若鶏
[補説]「雞」は異体字
難読黄鶏かしわ水鶏くいな秧鶏くいな軍鶏シャモ矮鶏チャボ鶏冠とさか

にわ‐とり〔には‐〕【鶏/×雞】

《庭の鳥の意》キジ科の鳥。古くから家禽かきん化され、東南アジアに分布するセキショクヤケイ赤色野鶏)が原種に近いといわれる。あまり飛ばず、頭頂に赤いとさかをもつ。卵用のレグホン、肉用のコーチン、卵肉兼用のプリマスロック、愛玩用のチャボ・東天紅・唐丸など、品種が多い。とり。
[類語]とり雄鶏雌鳥ひよこ雛鳥若鶏地鶏尾長鶏長尾鶏チャボ軍鶏シャモ東天紅一番鶏ブロイラーコーチン白色レグホン

くた‐かけ【鶏】

《「くだかけ」とも》ニワトリの古名。くたかけどり。
「―はいづれの里をうかれきてまだ夜深きに八声鳴くらん」〈夫木・二七〉

かけ【鶏】

《鳴き声からという》ニワトリの古名。
庭つ鳥―は鳴く」〈・上・歌謡

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動植物名よみかた辞典 普及版 「鶏」の解説

鶏 (ニワトリ)

学名Gallus gallus var.domesticus
動物。キジ科の鳥

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