精選版 日本国語大辞典 「鵜沢総明」の意味・読み・例文・類語
うざわ‐ふさあき【鵜沢総明】
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弁護士。千葉県出身。東京帝国大学卒。日比谷焼打事件(1905)の弁護人となり注目を浴び,その後,日糖事件,大逆事件,シーメンス事件,森戸事件,浜口首相狙撃事件,血盟団事件,帝人事件をはじめ数多くの大事件の弁護人として活躍し,花井卓蔵と並び称される名声を博した。第2次大戦後も極東国際軍事裁判の弁護団長として東洋思想に立脚する最終弁論を行うなど活躍した。また,1908年から政友会系の衆議院議員,続いて貴族院議員として活動したが,相沢事件の弁護を担当したことから軍部の圧迫をうけ,36年貴族院議員を辞職した。漢籍の素養が深くクリスチャンでもあり,西洋思想と東洋思想との融合を図る立場から法律哲学や政治思想を研究し,明治大学総長を務めるなど,学者としても功績を残した。
執筆者:小田中 聰樹
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