鴻溝(読み)コウコウ

デジタル大辞泉 「鴻溝」の意味・読み・例文・類語

こう‐こう【×鴻溝】

大きなみぞ。転じて、大きな隔たり。
利害の―がある」〈漱石吾輩は猫である

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鴻溝」の意味・読み・例文・類語

こう‐こう【鴻溝】

[1] 〘名〙 大きなみぞ。幅の広い溝。転じて、へだてとなるもの。
泰西国法論(1868)〈津田真道訳〉三「豪平両族の間に一大鴻溝を鑿ちて之を防守し」
[2] 中国、河南省栄陽県の、漢と楚との分界にあった川の名。

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世界大百科事典(旧版)内の鴻溝の言及

【大運河】より

…これを浪湯渠といい,漢代には滎陽漕渠ともいった。大梁から南下する水路は浪湯渠のほか鴻溝,陰溝水などとも呼ばれたが,大梁付近から分かれて東に向かい,宋の開いた菏水の南方を通って彭城(江蘇省徐州市)で泗水に入ったのが汴水(べんすい)である。また前漢では都の長安に対する物資輸送の目的で,渭水の南に長安から華陰まで漕渠を開いて黄河に連絡させた。…

※「鴻溝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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