鴻毛(読み)こうもう

精選版 日本国語大辞典 「鴻毛」の意味・読み・例文・類語

こう‐もう【鴻毛】

〘名〙 おおとりの羽毛。非常に軽いもののたとえに用いる。
菅家文草(900頃)二・勧学院漢書竟宴詠史得叔孫通「大史公雖大直、猶慙去就甚鴻毛
太平記(14C後)三九「変じ安き心は鴻毛(ゴウもう)より軽く、撓(たわ)まざる志は麟角(りんかく)よりも稀也」 〔戦国策‐楚策・考烈王〕

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デジタル大辞泉 「鴻毛」の意味・読み・例文・類語

こう‐もう【×鴻毛】

おおとりの羽毛。非常に軽いもののたとえ。「命を鴻毛より軽いとみる風潮

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普及版 字通 「鴻毛」の読み・字形・画数・意味

【鴻毛】こうもう(まう)

おおとりの毛。軽いものにたとえる。漢・司馬遷〔任少(安)に報ずる書〕人固(もと)より一死り。或いは太山よりも重く、或いは鴻毛よりも輕し。用の趨(おもむ)く、異なればなり。

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