精選版 日本国語大辞典 「鳴」の意味・読み・例文・類語
なら・す【鳴】
〘他サ五(四)〙
① 鳴るようにする。音をたてさせる。響かせる。
※万葉(8C後)一一・二三五二「新室を踏み静む子し手玉鳴(ならす)も 玉の如照りたる君を内にと申せ」
② 放屁する。おならを鳴らす。
③ 名前などを知れわたらせる。評判をとる。
④ あまねく知らせる。広く聞こえさせる。
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二四「罪を鳴らして之を斬る」
⑤ とりたてていう。いいたてる。「不平を鳴らす」
※江戸繁昌記(1832‐36)初「安ぞ能く細かに其光景を写して、以国家之盛を鳴すに足らん」
な・る【鳴】
〘自ラ五(四)〙
① 音がする。ひびく。声が出る。
② 名などがあまねく知られる。知れわたる。ひびきわたる。
※浮世草子・風俗遊仙窟(1744)二「此道に鳴る人々の口ずさみ」
なり【鳴】
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