鳴板(読み)ナルイタ

デジタル大辞泉 「鳴板」の意味・読み・例文・類語

なる‐いた【鳴板】

見参げんざんの板

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鳴板」の意味・読み・例文・類語

なる‐いた【鳴板】

〘名〙 清涼殿東孫庇南端の落板敷に降りる階段床板。ここの板一枚だけは釘付けをせず、踏めば音をたてて鳴るところからの称。見参(げざん)の人は、天皇のそば近くで、声(こわ)づくろいをはばかるので、その音によって天皇は、人の来ることを知った。なりいた。げざんの板。
玉蘂‐建暦元年(1211)一〇月二九日「聞鳴板声、源大納言進立、取筥参上」

なり‐いた【鳴板】

弁内侍(1278頃)宝治元年六月一日「なりいたの程にたちて、何にも目とまるけしきなるを」

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