鳴動(読み)めいどう

精選版 日本国語大辞典 「鳴動」の意味・読み・例文・類語

めい‐どう【鳴動】

〘名〙
① 大きな音をたててゆれ動くこと。鳴りうごくこと。また、その音響震動
吾妻鏡‐建久二年(1191)一二月二六日「常陸国鹿嶋社鳴動。如地震。聞者驚耳」
太平記(14C後)二七「同二月二十六日の夜半計に、将軍塚しく鳴動(メイドウ)して」
② 地震の時にうなるような土地の震動と音響がおこること。また、その音と揺れ。
サントスの御作業(1591)二「ダイヂシン ヲコッテ meidô(メイドウ) スル コト ヲビタタシ」

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デジタル大辞泉 「鳴動」の意味・読み・例文・類語

めい‐どう【鳴動】

[名](スル)大きな音をたてて揺れ動くこと。また特に、地震のときに起こる土地の震動と音響。「大山たいざん鳴動してねずみ一匹」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鳴動」の意味・わかりやすい解説

鳴動
めいどう
earthquake sound

地震のときに起る地面振動と音。鳴動は地震波動の一部が空中音波となって放出されるときに起る。群発地震のときに多く知られ,1965年の松代地震では爆発音のような鳴動があった。

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世界大百科事典(旧版)内の鳴動の言及

【地鳴り】より

…地震や火山活動に関連して,地面の短周期の振動が空気に伝わり,音として聞こえることがある。これを地鳴りあるいは鳴動という。1965‐67年の松代群発地震や76‐80年の伊豆半島で頻発した群発地震の際にも地鳴りがあった。…

※「鳴動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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