(読み)ほう

精選版 日本国語大辞典 「鳳」の意味・読み・例文・類語

ほう【鳳】

〘名〙 古代中国で、想像上瑞鳥(ずいちょう)。また、その雄。羽に五色の文があり、聖人や徳の高い天子が出れば、それに応じて出現するといわれ、日本でも瑞鳥の一つとして信じられた。転じて、聖人・天子のこと。また、天子に関する事物を形容するのに用いられる。→鳳凰(ほうおう)
文華秀麗集(818)中・奉和春閨怨〈菅原清公〉「楼上吹簫鳳未臻。四五芳期当礼」 〔論語‐微子〕

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デジタル大辞泉 「鳳」の意味・読み・例文・類語

ほう【鳳】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ホウ(漢) [訓]おおとり
聖人が世に出たときに現れるという想像上の瑞鳥。鳳凰ほうおうの雄。「瑞鳳・白鳳
優れた人物。「鳳児鳳雛ほうすう
天子に関する物事に冠する語。「鳳駕ほうが鳳闕ほうけつ鳳城
相手敬意を示す語。「鳳声
[名のり]たか
難読鳳蝶あげはちょう

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鳳」の意味・わかりやすい解説


おおとり

大阪府中西部、堺市(さかいし)西区中央部の地区。旧鳳町。早くから開けた地で、四ツ池遺跡(国指定史跡)がある。古道熊野街道沿いの大鳥神社(おおとりじんじゃ)は日本武尊(やまとたけるのみこと)の白鳥飛来の伝説で知られ、地名もこれにちなむ。JR阪和線と枝線(鳳―東羽衣)の分岐点にあって、商業と住宅開発が進んでいる。

[位野木壽一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鳳」の意味・わかりやすい解説


おおとり

大阪府中西部,堺市西区の鳳台地上の地区。かつての熊野街道 (のちの小栗街道) が通り,沿道には和泉国一ノ宮として知られる大鳥神社がある。 JR阪和線が通り,東羽衣への分岐点。付近一帯は住宅地。

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【鳳凰】より

…中国の伝説上の霊鳥。鳳が雄,凰が雌。鳳皇とも書く。…

※「鳳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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