精選版 日本国語大辞典 「鳰鳥の」の意味・読み・例文・類語
におどり‐の にほどり‥【鳰鳥の】
枕
① カイツブリがよく水にもぐることから、(イ)「かづく」にかかる。
(ハ) 息が長い意で、地名「息長(おきなが)」にかかる。
※万葉(8C後)二〇・四四五八「爾保杼里乃(ニホドリノ)息長河は絶えぬとも君に語らむ言(こと)尽きめやも」
② カイツブリが水に浮かんでいるところから、「なづさふ」にかかる。
※万葉(8C後)一一・二四九二「思ひにし余りにしかば丹穂鳥(にほどりの)なづさひ来しを人見けむかも」
※万葉(8C後)五・七九四「爾保鳥能(ニホどりノ) 二人並び居 語らひし 心背きて 家離(ざか)りいます」
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