鳥羽口(読み)とばぐち

日本歴史地名大系 「鳥羽口」の解説

鳥羽口
とばぐち

鳥羽からまっすぐに北上した羅城門らじようもん跡付近(現四ッ塚町辺りか)にあった京への入口。中世末この鳥羽口率分は禁裏御料所として内蔵寮の管理下にあり、山科家がこれにあたっていた。永正六年(一五〇九)九月二一日付東寺雑掌宛禁裏御料所内蔵寮領奉書案文(東寺百合文書)

<資料は省略されています>

みえ、内蔵頭山科言国に鳥羽口率分所が安堵されていることが知れる。また同年一二月一三日付の東寺執行宛連署奉書案(東寺百合文書)には「禁裏御料所内蔵寮領陸路河上四方八之口内鳥羽分事、於貴寺領、被仰付之由在之、然者、自然之儀可警固之旨、可御下知之状如件」(同文書)とあり、鳥羽口が東寺領内にあり、警固の役を東寺が命じられていることがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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